摘要
格助詞ヲ、ニ、デについてその意味構造を実証的に明らかにし、その上で韓国語や中国語を母語とする日本語学習者の意味構造を日本語母語話者のそれと比較して分析した。その結果、認知言語学的な意味分析は実験的にその妥当性が示されたと言ってよいであろう。また学習者のカテゴリー構造は発達途上であって、一部に母語の影響と思われる部分があり、その点で差異が見受けられた。また意味構造と習得との関係についても明らかにした。大まかに言うと、格助詞ヲ、ニ、デのいずれにおいても、習得はプロトタイプから非プロトタイプへと進んでいる様子が明らかになった。
出处
《日语学习与研究》
2010年第5期16-27,共12页
Journal of Japanese Language Study and Research