摘要
日本の近代短歌を代表する歌人の一人、土岐善麿(1885年1980年)は、国語政策や図書館行政の分野でも大きな貢献をしている。土岐善麿は、生涯の中で三回中国を訪問しているが、初回は、中国文字改革視察学術団の団長としての訪問であった。1960年3月28日から35日間に及ぶ長期の滞在であった。その間、土岐善麿は中国の文字改革の現状を視察するとともに、中国文字改革委員会の委員と意見交換をしている。このような公的な活動ともに、長年中国の古典に親しんできた土岐善麿にとって今度の中国旅行は、詩人で杜甫の研究者の馮至との会見や杜甫の旧跡への訪問などが実現でき、満足のいくものであった。
出处
《日语教育与日本学》
2013年第1期98-107,共10页
Japanese Language Education and Japanese Studies