摘要
現代日本語における条件表現を表す基本的な接続辞「ば」「たら」「なら」「と」には、いくつの用法があり、4形式がどのように使い分けられているのか、について考察した。条件形式には、10の用法があり、4形式はいずれも複数の用法を持つが、それぞれの形式が担う用法の分布や、中心的用法には異なりがあり、そのことが各形式の特徴となっている。また使い分けには方言差があることが分かっており、現代標準語に基づいて4形式の使い分けやプロトタイプ的な意味を一般化することには限界があることを認識することが必要である。
The aim of this paper is to analyze how many usage the Japanese four conditional forms, ba, tara, nara and to have, and how they are distinguished grammatically. They have ten uses totally and each form has its own main meaning. However, the differences of the four forms vary according to the dialects and it is almost impossible to generalize the prototypical meanings of the four.
出处
《外语教育研究》
2014年第2期9-16,共8页
Foreign Language Education & Research