1はじめに日本語の文理解において、態(能動態vs.受動態)と語順(基本語順vs.かき混ぜ語順)が処理負荷に影響を与えることは良く知られている。他の条件が同じならば、能動文よりも受動文の方が処理負荷が高く、基本語順(主語·目的...1はじめに日本語の文理解において、態(能動態vs.受動態)と語順(基本語順vs.かき混ぜ語順)が処理負荷に影響を与えることは良く知られている。他の条件が同じならば、能動文よりも受動文の方が処理負荷が高く、基本語順(主語·目的語または斜格·動詞、SOV)文よりもかき混ぜ語順(目的語または斜格·主語·動詞、OSV)文のほうが処理負荷が高い(中條1983、Tamaoka et al.2005)。展开更多
文摘1はじめに日本語の文理解において、態(能動態vs.受動態)と語順(基本語順vs.かき混ぜ語順)が処理負荷に影響を与えることは良く知られている。他の条件が同じならば、能動文よりも受動文の方が処理負荷が高く、基本語順(主語·目的語または斜格·動詞、SOV)文よりもかき混ぜ語順(目的語または斜格·主語·動詞、OSV)文のほうが処理負荷が高い(中條1983、Tamaoka et al.2005)。