日本語会話教授法に関する一考察③——エブリワンタイムのススメ

はじめに上海外国語大学では、2年生の前期·後期と一年を通して会話の授業を行なっている。前期は、生活会話の、後期は貿易会話の教科書を使っている。授業で重視していることは、できるだけ学生に話をさせるということである。とは言え、学生の積極性は年々低下しているのが現状である。彼らのやる気を引き出すため、ときには日本の歌を紹介したり、クイズやゲームを行なったりしている。

会話教授法に関する一考察④——社会人クラスの学生との比較を通して

はじめに松江キャンパスの学部生の他、虹口キャンパスの社会人クラス(継続教育学院)でも長く教えていた。共に第二学年の学生で、使っている教科書は、前期が新編日語生活会話、後期が貿易会話である。社会人クラスの学生は、日系企業で働く学生も多く、日本語学習歴も結構長い。彼らは、一見流暢な日本語を話しているが、本を読ませたり、スピーチやロールプレイをさせたりすると.

アンケート調査からみる学生の興味と学習意欲

はじめに2002年より上海外大で会話の授業を担当している。この間、学生を取り巻く学習環境には、大きく変わったところもあり、全く変わっていないところもある。教え方、教材、その他、学習者のニーズに応えるためにも改善すべき点があるのではないかと考える。学生はどう考えているのか。とくに会話の授業に関し、「学生の興味と学習意欲について」昨年6月、本科の2年生を対象にアンケート調査を行った。その結果をもとに考察してみたい。尚、149人のうち137人分のアンケート用紙を回収した。