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日本の寒地,北海道のうるち米における精米蛋白質含有率とアミロース含有率の年次間地域間差異とその発生要因(日文) 被引量:3
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作者 丹野久 《粮油食品科技》 2020年第6期66-74,共9页
北海道米の精米蛋白質含有率とアミロース含有率(各々蛋白,アミロース)はともに低いほど良食味であるが,1991~2006年(15栽培地域)間で、蛋白は7.2%~8.6%(7.2%~8.2%)、アミロースで18.3%~22.2%(19.8%~21.2%)と差異が大きく、また年次間... 北海道米の精米蛋白質含有率とアミロース含有率(各々蛋白,アミロース)はともに低いほど良食味であるが,1991~2006年(15栽培地域)間で、蛋白は7.2%~8.6%(7.2%~8.2%)、アミロースで18.3%~22.2%(19.8%~21.2%)と差異が大きく、また年次間差異は地域間の各1.4、2.8倍と大きかった。これは、水稲の栽培期間や生育ステージ別の平均気温および収量などの生育特性で、年次間差異が地域間に比べ1.6~4.4倍と大きいためであった。蛋白は、年次間で出穂が早く、障害危険期(出穂前24日以降30日間)が高温で不稔歩合が低く、千粒重が重く玄米収量が多いほど低かった。また、登熟気温(出穂後40日間の日平均積算値)と843℃で最低となる二次回帰の関係があった。なお、分げつ期(6月)の風速が大きく水稲生育初期の土壌窒素可吸態化速度が小さい初期生育不良の湿田土壌・地域では、これらの関係は不明瞭で、逆に千粒重は重いほど高蛋白であった。一方、地域間では、これら生育特性との関係が明確ではなく、泥炭土比率が低く、分げつ期の風速が小さいほど蛋白が低かった。アミロースは年次間と地域間ともに、出穂が早く登熟気温が高いほど低かった。また、地域間で海からの距離が短く緯度(北緯)が低く、登熟期の日較差気温が低いほど低アミロースであった。 展开更多
关键词 北海道うるち米 発生要因 アミロース含有率 精米蛋白質含有率 地域差異 年次間差異
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日本の寒地,北海道の稲作限界地帯におけるもち米の精米蛋白質含有率および米粒白度の年次間地域間差異とその発生要因(日语原文) 被引量:1
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作者 丹野 久 《粮油食品科技》 CAS 2022年第5期35-43,共9页
北海道では,もち米は最も冷涼な稲作地帯で生産される。その作柄が大きく変動した4カ年の6栽培地域で,年次間では,障害型冷害危険期の気温が高く不稔歩合が低く,また出穂後40日間の日平均積算気温(登熟気温)が高く千粒重が重く多収なほ... 北海道では,もち米は最も冷涼な稲作地帯で生産される。その作柄が大きく変動した4カ年の6栽培地域で,年次間では,障害型冷害危険期の気温が高く不稔歩合が低く,また出穂後40日間の日平均積算気温(登熟気温)が高く千粒重が重く多収なほど,低蛋白となり玄米と精米の白度は高くなった。一方,地域間では,これらの関係が概して明確ではなかった。このことは年次間の最小値最大値の差異および変動係数が地域間に比べ,精米蛋白質含有率(蛋白質)では1.0,1.3倍と同じかやや大きく,生育期別気温や生育特性では1.3~8.5倍,米粒の両白度でも1.6~2.6倍と大きいためであった。なお,蛋白質は登熟気温が年次地域込みで849℃で最低となる二次回帰を示した。また,年次と地域の各平均値が,障害型冷害危険期の平均気温で低く不稔歩合で高く,千粒重で軽く玄米収量で低く,蛋白質で高く米粒両白度で低く,すなわちそれらが不良なほど,年次では地域間,地域では年次間における変動係数が大きかった。さらに,米粒の両白度はいずれも1m~2の1籾当たりの登熟気温との間に正の相関関係を示し,目標の玄米白度を得るための同1籾当たり登熟気温および目的地域の平年の登熟気温からm~2当たりの籾数を求めることにより,目標の玄米白度を得るための施肥窒素量が算定できた。 展开更多
关键词 精米蛋白質含有率 米粒白度 地域差異 もち米 稲作限界地帯
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日本の寒地,北海道におけるうるち米粒外観品質の年次間地域間差異とその発生要因(日文) 被引量:1
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作者 丹野久 《粮油食品科技》 2020年第6期86-96,共11页
北海道では,米粒外観品質である整粒,未熟粒,被害粒,着色粒および死米の各歩合および玄米白度と精米白度のいずれも,年次間差異(1999—2006年の6~8年間)は地域間差異(15地域)より大きく,最大値最小値の差異と標準偏差の両比の平均で1.5~... 北海道では,米粒外観品質である整粒,未熟粒,被害粒,着色粒および死米の各歩合および玄米白度と精米白度のいずれも,年次間差異(1999—2006年の6~8年間)は地域間差異(15地域)より大きく,最大値最小値の差異と標準偏差の両比の平均で1.5~6.4倍であった。これは障害危険期(出穂前24日以降30日間)の平均気温および登熟気温(出穂後40日間の日平均積算気温)で,年次間差異は地域間差異に比べ3.0~3.7倍,不稔歩合,千粒重および玄米収量の生育特性や精米蛋白質含有率(蛋白)で,1.4~3.3倍と大いためであった。年次間で,整粒歩合は千粒重が重いほど高く,また整粒歩合が高いほど多収で蛋白が低かった。また,障害危険期気温が高く不稔歩合が低く蛋白が低く,さらに登熟気温が高いほど,玄米白度が高く精米白度が高くなった。被害粒と着色粒歩合の間には正の相関関係があり,両歩合は登熟気温がそれぞれ890,850℃になるまで高いほど低くなった。また,未熟粒歩合は登熟気温が808℃で最低となる二次曲線の関係がみられ,とくに登熟期間40日の前半よりも後半の影響度が大きかった。日射量不足も未熟粒を多発させた。地域間では,年次間に比べこれらの関係は概して明確でなかったが,死米歩合は灰色低地土比率が低く泥炭土比率が高い地域ほど高くなる傾向があった。現在,これら米粒外観品質を向上させる栽培技術が開発され,生産者に普及、指導されている。 展开更多
关键词 うるち米粒外観品質 年次間差異 地域差異 発生要因 寒地
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日本の寒地,北海道の稲作限界地帯におけるもち米の米粒外観品質の年次間地域間差異とその発生要因(日语原文)
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作者 丹野 久 《粮油食品科技》 CAS 2022年第5期55-65,共11页
北海道でも最も冷涼な稲作地帯で生産されるもち米の外観品質を,栽培6地域で4カ年調査した。年次間では,障害型冷害危険期の平均気温と出穂後40日間の日平均積算気温(登熟気温)が高いほど,不稔歩合が低く千粒重が重く多収で,整粒歩合が... 北海道でも最も冷涼な稲作地帯で生産されるもち米の外観品質を,栽培6地域で4カ年調査した。年次間では,障害型冷害危険期の平均気温と出穂後40日間の日平均積算気温(登熟気温)が高いほど,不稔歩合が低く千粒重が重く多収で,整粒歩合が高く未熟粒,被害粒および着色粒歩合が低くなり,精米蛋白質含有率が低く玄米白度と精米白度が高かった。一方,地域間でこれらの関係が概して不明確だったが,これは生育期別気温,生育特性および整粒,未熟粒歩合における変動(最小値最大値の差異および変動係数)が地域間よりも年次間で大きいためだった。ただし,被害粒と着色粒歩合は,変動が地域間よりも年次間で小さく,年次と地域込みで登熟気温が各845,857℃で最低となる2次回帰の関係を示した。また,整粒歩合では年次間と地域間で,被害粒と着色粒歩合では年次間のみで,それらが不良なほど年次では地域間,地域では年次間の変動係数が大きかった。なお,乾燥後も半透明な未ハゼ粒は,白濁不透明なハゼ粒との間に蛋白質含有率,澱粉含有率,澱粉粒の大きさ,精製澱粉でのヨウ素吸収曲線の最大吸収波長とその吸光度の理化学的特性および餅生地明度で差がほぼ無く,餅生地の物理特性でも大きな差異が無いため,未ハゼ粒のもち米への混入は餅生地加工で問題とはならないと考えられた。また,粳花粉との交雑により糯品種の胚乳が粳性となるキセニア粒は,不稔が多いと多発生し,粳と糯品種の圃場間の隔離距離が長いほど減少するが,距離600 mでも発生した。北海道では品質低下を避けるため糯品種を粳品種圃場から離れた地域で栽培している。 展开更多
关键词 もち米粒外観品質 整粒歩合 地域差異 未ハゼ粒 キセニア粒 稲作限界地帯
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日本の寒地,北海道の稲作限界地帯におけるもち米の硬化性,糊化特性および炊飯米物理特性の年次間地域間差異と発生要因(日语原文)
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作者 丹野 久 平山 裕治 《粮油食品科技》 CAS 2022年第5期75-84,共10页
北海道もち米の6地域4カ年における搗き餅の硬化性と糊化特性を調査した。それらの最小値最大値の差異および変動係数は,年次間が地域間に比べ大きく,年次間と地域間との比の大きさおよび特性間の相関係数から,同比の小さい順にⅠ群の... 北海道もち米の6地域4カ年における搗き餅の硬化性と糊化特性を調査した。それらの最小値最大値の差異および変動係数は,年次間が地域間に比べ大きく,年次間と地域間との比の大きさおよび特性間の相関係数から,同比の小さい順にⅠ群の最高粘度とブレークダウン,Ⅱ群の最低粘度,最終粘度およびコンシステンシー,Ⅲ群の糊化開始温度,最高粘度到達温度,最高粘度到達時間および硬化性に分けられた。年次間ではこれら3群の糊化特性の中で,Ⅱ群とⅢ群において硬化性と正の相関関係が認められ,Ⅲ群で最も明確であった。また,出穂後40日間の日平均積算気温(登熟気温)が高いほどⅡ群,Ⅲ群および硬化性が高くなり,その関係はⅢ群と硬化性で最も明確であった。一方,地域間ではこれらの関係が概して明確ではなかった。さらに,精米蛋白質含有率が高いほど,Ⅰ群とⅡ群では年次間と地域間とも,Ⅲ群では年次間のみで,特性値が低くなった。また,炊飯米の物理特性で,平年並みの登熟気温年産と高温の登熟気温年産を比べると,平年登熟年産は柔らかいが粘りが弱く食味が劣るものの,5℃24时間貯蔵より硬くなりにくく柔らかさが持続した。一方,高温登熟年産は粘りが強く5℃24时間貯蔵により硬くなり,粘りもやや低下した。また,高蛋白ほど,両年産とも粘りが弱く食味が低下する傾向にあり,良食味もち米生産のため低蛋白米生産技術が重要であった。 展开更多
关键词 搗き餅の硬化性 糊化特性 炊飯米の物理特性 地域差異 出穂後40日の日平均積算気温 稲作限界地帯
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